12時の舌禍神経は金姦色に染まる  

ハロヲタのための24のガヴォット第12番ニ長調 舌下神経12時

昔から常識のウソや間違った俗説はたくさんありましたが
情報過多の現在はずいぶんいいかげんなことを言ってる人がいます。
ニ長調の音楽を紹介しながら健康のために死なない方法を考えてみましょう。

マーラー:交響曲第9番ニ長調(バーンスタイン/ニューヨークフィル)


バーンスタインのマラ9といえば
有名なベルリンフィルとの一期一会の演奏とか
ACOとのセッション録音 イスラエルフィルとのライブ など
数多くの名演があるわけですが
これは60年代に録音されたニューヨークフィルとの
最初のマーラー全集からのものです。
この最初の全集がマーラーの生誕150年でも没後100年でもない
2012年になってやっとBOXで発売されました。(12枚組¥2990)

LP時代は6番との3枚組でしたが
CDだとそれぞれ1枚に収められていて
中ジャケはLP時代のジャケを縮小したものが使われています。



第1楽章:アンダンテ・コモド ニ長調(28:25)
新しい全集のACOとの録音は29:58ですから、それより少し速め
そして冒頭から音がしっかり聴こえます。
デジタル時代になってからの録音はDレンジが大きすぎて
聴く場所によっては最初の数十秒間何も聴こえないことがありますが
60年代の録音はヒスノイズに埋もれないように弱音を意図的にアップしているか
マイクの性能が悪いため楽器に対してかなりオンにとっているためでしょうか
中低域はどうしても新しい録音に比べれば少し痩せて聴こえます。

昔 じゅげむ でやっていたブログ http://arika0012.jugem.jp/
のタイトル あんだんて こもど はこの第1楽章の発想標語からとりました。

ただ楽章全体は結構変化に富んでいて
アレグロ・リゾルート の部分もあったりします。



第2楽章: ハ長調(15:53)
ここもACOとの新録音(17:31)に比べてかなり速く
きびきびとしたテンボで進んでいきます。
第1楽章のニ長調に対して 第1レントラーハ長調 第2レントラーホ長調
ともに関係の薄い調ですが よく考えると 2度下 と 2度上 ですね。
日本人の演奏だとこの楽章がいちばん物足りなく感じることが多いんです。
またあまりテンポが遅くて重いのもイヤです。
第3レントラーは実質的に第1楽章の第1主題と同じだと思います。
この3つの主題がめまぐるしく交互に登場するので
ソナタ形式でもロンド形式でも三部形式でもないようです。 



第3楽章:ロンド・ブルレスケ イ短調 (12:32)
ロンド と書いてあるんだから ロンド なんでしょう
この楽章だけは新録音(11'51")より遅いんですがそれでも速いほうかも
4つの楽章がすべて違う調なんですが
第2楽章(ハ長調)と第3楽章(イ短調)は平行調になってます。
第1楽章と第2楽章 第3楽章と第4楽章 は素材が共通で
第2楽章と第3楽章は調性が近親調
すなわちこの交響曲は全体が有機的な共有結合で結ばれているのではなくて
隣接する楽章が無機的なイオン結合で結ばれているわけです。(なんのこっちゃ)
第3楽章のみが狂喜乱舞 という点では ブラ4 や チャイ6 に似てるかも


第4楽章:アダージョ 変ニ長調 (23:00)
新録音(29:43)とくらべて圧倒的に速い。
最近の演奏はどの指揮者も30分くらいかかっているのが多いんですが
ワルターの38年録音だってこれくらいだったような気がします。
ワルターマーラーの弟子ですから本来はこれくらいのテンポだったはず)
新しい録音ほど終楽章のテンポが遅くなってきて全体の演奏時間も長くなりました。
名曲解説全集には 演奏時間約70分 なんて書いてあるんですが
いまどきの演奏はほとんど90分前後になってるんじゃないでしょうか