都市部で大雨が降る可能性は今後もありそう
3000メートル級の山岳では
想像を絶するような雨が降ることは珍しくないけれど
都市で今回のような雨が降ることは今まであまりなかった
それだけに都会が実は雨に弱い ということがわかってしまったわけだが
実はアスファルトとコンクリートで固められた都会は
3000メートル級の山と似た現象が起こりうるのである
山の場合はそもそも雨によって削られて残ったところが山なのであるが
都会の場合はしばしば降った雨のいきどころがなくなるし
地下に街をつくって電車を走らせていたりするから大変なことになる
アスファルトやコンクリートは
まわりの水田や森林にくらべて比熱が小さいから
暖められた空気が上昇気流を生じやすく
不安定な大気(この言葉を正確に理解している人は少ないが)のもとで
南海上からの湿舌(水分を多量に含んだ空気)が継続的に流れ込めば
いつでも都市上空で連続的に積乱雲が発生しつづけることは
かなりの確率で起きるのであり 決して100年に1度 の現象ではない
統計というのはあくまでも過去のものであり
都市上空の大気の流れが変わってしまっている以上
なんの参考にもならないのである