12時の舌禍神経は金姦色に染まる  

ハロヲタのための24のガヴォット第12番ニ長調 舌下神経12時

昔から常識のウソや間違った俗説はたくさんありましたが
情報過多の現在はずいぶんいいかげんなことを言ってる人がいます。
ニ長調の音楽を紹介しながら健康のために死なない方法を考えてみましょう。

ジカルボン酸

maini00122008-11-19


カルボキシル基を2個もつ ジカルボン酸 には
重要なものが多いと思うのだが
学習の盲点になっているのか知らない人が多いみたいだ。


直鎖飽和ジカルボン酸
HOOC-(CH2)n-COOH

n=0
HOOC-COOH
IUPAC名:エタン二酸  慣用名:シュウ酸
酸としては2価の弱酸で中和滴定の1次標準物質としてよく出てくる。
還元剤としてもしばしば登場、酸化されて二酸化炭素になる。
人体に対してはかなり毒性があり
シュウ酸カルシウムの溶解度が低いため
腎臓結石や尿路結石の原因になる


n=1
HOOC-CH2-COOH
IUPAC名:プロパン二酸  慣用名:マロン酸
コハク酸ヒドロゲナーゼの拮抗阻害(競争的阻害)の例としてよく出てくる


n=2
HOOC-(CH2)2-COOH
IUPAC名:ブタン二酸  慣用名:コハク酸
クエン酸回路に登場する
(脱離してフマル酸になり水が付加してリンゴ酸になる)



n=3
HOOC-(CH2)3-COOH
IUPAC名:ペンタン二酸  慣用名:グルタル酸
これ自体はあまり登場しないが
α位の水素をアミノ基で置換した グルタミン酸 は
代表的なアミノ酸として有名


n=4
HOOC-(CH2)4-COOH
IUPAC名:ヘキサン二酸  慣用名:アジピン酸
6,6-ナイロンの原料としてあまりにも有名
センター試験にもよく出題される



直鎖不飽和ジカルボン酸
マレイン酸 と フマル酸 が幾何異性体の例として受験に頻出
シス型のマレイン酸は加熱により脱水し、無水マレイン酸となる



芳香族ジカルボン酸
オルト メタ パラ の異性体にあたる
フタル酸 イソフタル酸  テレフタル酸  がある。
フタル酸は加熱により脱水して無水フタル酸になる
テレフタル酸ポリエチレンテレフタレート(いわゆるPET)の原料として受験頻出
単にポリエステルといえばこのPETのことをさすことが多い
フタル酸のエステルは一時環境ホルモンとして騒がれたのだが・・・・