脂肪酸
鎖状の1価のカルボン酸を 脂肪酸 といいます。
よく知れれた ギ酸 や 酢酸 も脂肪酸です。
有機化学では 分子量が大きいことを 高級 といいます。
つまり分子量の大きい脂肪酸を 高級脂肪酸 というわけです。
(同様に分子量の大きいアルコールは 高級アルコール といいます)
そして高級脂肪酸のグリセリンエステルを 油脂
油脂のうち常温で固体のものを 脂肪 といってます。
でもなんか変ですね 最初に脂肪ありき じゃないでしょうか
結局 脂肪を化学的に定義すると
トリアシルグリセロール すなわち高級脂肪酸3分子とグリセリン1分子から
3分子の水がとれて縮合した化合物なわけで
トリグリセリド という言い方はなんか変です
そしてトリグリセリドを 中性脂肪 と訳しているんでしょうか
栄養学でいう 脂肪 とか 脂質 というのもちょっと意味合いが違いそうだし
結構ややこしいことになってきそうです
脂肪酸はほとんど慣用名で呼ばれるようです
HCOOH メタン酸(慣用名:ギ酸)
CH3COOH 酢酸(慣用名:酢酸)
C2H5COOH プロパン酸(慣用名:プロピオン酸)
C3H7COOH ブタン酸(慣用名:酪酸)
以下 吉草酸 カプロン酸 ・・・・ パルミチン酸 ステアリン酸
最近よく話題になるのは
ドコサヘキサエン酸(DHA) イコサペンタエン酸(IPA)
そのほか
アラキドン酸 エライジン酸 ・・・
昔は不飽和脂肪酸のことを ビタミンF といっていたね
給食のない土曜日の昼は ビタブレッド という黒パンを買って食べるのが楽しみだった